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高安国世の『一瞬の夏』の中にこんな歌があった。
  とゆのなき屋根よりくだる滴りの不規則にして夕くらみゆく
初句にある「とゆ」は樋のこと。雨樋のない屋根から不規則に雨垂れが落ちてきて、いつしか外は夕闇が濃くなってゆく、という感じだろう。「夏山の雨」という一連にある歌で、おそらく長野の飯綱高原にある山荘での場面。
「樋(とい)」のことを「とゆ」と言うのは、関西の言葉だろうか。京都に住むようになってから、時々耳にする言い方だ。いわゆる関西弁として有名なものよりも、こうした日常的な言葉の違いの方が、初めて聞いた時にはびっくりする。他には、例えば「かしわ」(=鶏肉)とか「お米をかす」(=お米を研いで浸す)など。初めて聞いた時には、「??」となってしまった。

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  • Emi より:

    大阪ではたしかに鶏肉を「かしわ」と言いますね♪若い人でも。
    フライドチキンを食べに行くことを「ケンタ行こか?」ではなく、「かしわ行こか?」と言うのですか?(◎o◎)!
    これは小耳に挟んだ噂ではあるけれど。

  • aya より:

    鶏肉を「かしわ」というのは、関西以外でも使います。猪の肉を「ぼたん」と言うのと一緒。「かしわ行こか?」は初耳ですが。
    他にも(大阪だけかもしれませんが)「にぬき」「めばちこ」「でんぼ」には???、きたない話ですいません。
    でも、名詞より動詞のほうがもっと(*_*) 今から30年前、新婚の私は夫の実家の大掃除を手伝って、帰りに姑から小遣いをもらったのです。「お父さんに内緒やから、はよ直しいや」って。「直す」が「しまう」ことだと、その時初めて知りました。大枚3万も入ってました。正月の買い物に消えましたけど。

  • りょうだ ゆうこ より:

    「かしわ」は滋賀でも言いますね。小さい頃近くに鶏屋さんがあって、ずっとかしわやさんと呼んでいました。
    関西では「ほかしといて」は「捨てておいて」の意味だけどたぶん東京では「保管して下さい」と思われるかな。
    おばあちゃんは朝必ず「はよ、もんどいでや。」と言って送り出してくれたけど・・・。決して揉むことではありません。早く帰っておいでやという意味です。
    なかなか短歌には使えない言葉。使ってみたいけど?

  • しんちゃん より:

    「かしわ」は北海道でも使いますよ。
    かしわうどん かしわそば と言う具合に。
    「捨てる」ことを「投げる」と言うのも北海道ならではかも。「雪かき」のことを「雪投げ」と言ってます。雪合戦ではありません。

  • 明日香 より:

    「ものもらい」?を「目ばちこ」という言い方も大阪にはありますよ^^
    ほかに大阪人は「蚊にかまれた」と言います。
    「蚊は噛む口ではない!」と他県の人に言われますが・・・・・

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