きぬむすめ
雨がつづきます。
ぼくの住む鳥取市界隈ではつぎつぎと稲が刈られ、いや、もう終盤にはいっているようです。
でも、あっさりと刈られていくかといえば、そうでもなくて、もうかなり実っているように見える稲穂があるのに刈られていない田んぼも少なくありません。
同僚にきくと、「そりゃあ、きぬむすめ、だが(それはきぬむすめですよ)」とのこと。
「きぬむすめ」というのは鳥取(だけではないかもしれません)がブランド米として推している品種。この品種は田の水をおとしてからも結構長い間刈り取らずにおく期間があり、他の品種にくらべて収穫が遅いのだそうです。
陽のひかりかがよひわたる稲の面(も)をとほく伝承のごとくゆく風
大辻隆弘『抱擁韻』1998
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