角川「短歌」5月号(松村) 2011.04.28 旧塔ブログ 0 角川「短歌」5月号の大橋智恵子さんの歌(12首)が面白い。 三度目の雪がきたので石垣の蛇の衣はちぎれてしまふ 靴をぬぎ雪の夜の坂帰りをり気違い沙汰にみえるでせうか 流紋の紺美しき寒の鯖赤い枕にねかせてみたい 水仙を葱のかはりにきざめたらこの世はもつとたのしからうに 杳として行方知れない海田町の恵比須神社のことこと祭 どの歌も発想や言葉が自由で、生き生きとしている。口語の使い方にも味わいがあり、不思議な歌の世界に引き込まれてしまう。
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