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角川「短歌」5月号の大橋智恵子さんの歌(12首)が面白い。
  三度目の雪がきたので石垣の蛇の衣はちぎれてしまふ
  靴をぬぎ雪の夜の坂帰りをり気違い沙汰にみえるでせうか
  流紋の紺美しき寒の鯖赤い枕にねかせてみたい
  水仙を葱のかはりにきざめたらこの世はもつとたのしからうに
  杳として行方知れない海田町の恵比須神社のことこと祭
どの歌も発想や言葉が自由で、生き生きとしている。口語の使い方にも味わいがあり、不思議な歌の世界に引き込まれてしまう。

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