将棋の歌(松村)
昨日は13:00から芦屋歌会。
参加者20名。
将棋について詠んだ歌があり、しばらく将棋のルールや駒の動かし方の話で盛り上がった。その時に話をしたのだが、以前、将棋の歌を集めたことがある。その一部を引いてみよう。
ほろほろと月のぼりきてにわかにも桂(ケイ)と角(カク)との
飛び交いはじむ 永田和宏『荒神』
目にせまる一山の雨直(すぐ)なれば父は王将を動かしはじむ
坂井修一『ラビュリントスの日々』
おたくやるじゃない、とか言つて十数手後の、と金が「詰めろ」
小池光『静物』
桂馬うちて詰手みえしより歩み去る電車の尽きし道を一人して
吉田正俊『天沼』
穴熊に王を囲へるごとき日日打つて出ることしばらく待たむ
影山一男『空には鳥語』
誤らぬ一手一手に年長の玉(ぎょく)の囲みははがされにけり
小高賢『長夜集』
なぜか、どれも男性の歌であった。
コメントを残す