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我家の庭に咲く野生の白い百合。八月になるとあちこちに
咲きますが、翌年も、と期待するともう立ち消えていたり。
そして別のところに咲いたり。丈が長くなりすぎて(2m近く)、
自ら支えきれなくなって、倒れ、そのまま朽ちてしまったり。
野生ならではの奔放さです。

多摩地区はもともと野生の百合の豊富なところだったらしく、
わが家より程遠からぬ地に「百合が丘」なる地名もあります。
百合の花は散る時がちょっとみじめですね。写真にも
見えますが、細い茶色の紐のようになり、さいごには
ぽこっと、首が抜けるように散っていきます。

 さはいへどそのひと時よまばゆかりき夏の野しめし白百合の花 
             与謝野晶子『みだれ髪』

この見事だった一株も、もう今では跡形もありません。
ちなみに撮影したのは二年前なのです。

 年年歳歳 花同じからず・・・・

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