ブログ

今年とっている美術史の授業に、17世紀オランダの画家たちの工房について勉強するというものがある。カーテンを閉めて暗くした教室でいろいろな絵を次々に見ていくのだが、それが本当に面白くて、ぐうたらな私もこの授業だけは欠かさず出席している。
いつもはヤン・ステーンというマイナーな画家の絵を中心に見るのだが、先日少しだけレンブラントの話が出た。
レンブラントの奥さんはサスキアという名前。とてもきれいな名前だと思う。花の女神フローラに見立てたものなど、レンブラントはサスキアの絵をたくさん残している。教授がおっしゃるには、ヨーロッパの美術史家の間でもサスキアという名前はやはり特別に愛されていて、多くの美術研究家が自分の娘をサスキアと名づけているらしい(サスキアは若くして病死したからあまり縁起はよくないのに…と教授)。
日本では、こういうふうに歴史上の有名人や小説の登場人物の名前をそのまま娘につけることは珍しいように思うけれど、どうでしょうか。

しらいし にコメントする コメントをキャンセル

  • 田中濯 より:

    塔のYさんの息子さんの名前は井上靖からだと聞いたことがあります。私の名前も、実は文芸上の由来があります。一輝・信長の兄弟も知ってますし、わりと多いのではないでしょうか。

  • 大森 より:

    Yさんの息子さん……もしかして
    『あすなろ物語』でしょうか。
    意外といらっしゃるんですね。

  • おがわかずえ より:

    私の友だちのだんなさんは、ずばり「川端康成」さんです。
    つけた親も勇気あるなぁ、と最初聞いた時は思いました。

  • やまさき(大阪歌会他) より:

    名前
    賑わう商店街で
    ベビーカーを押す若いお母さんが、見回しながら「キナコ、キナコ!」 どんな子かと注意してましたが来ません。
    新聞や映画での 犬の「きなこ」が有名になり、 気にしてるの?
    良い名前なのに。
     追伸 私事ながら首の手術で二・三月と入院。まだ飲食が不自由。
    「単に、頚椎がバラけただけ」とは医師の弁。 

  • しらいし より:

    先日職場に来た大学生の名前が
    「龍馬」くんでした。
    お父さんがファンだったのかなー。

  • いわさき より:

    私には、深い事情?で旧姓があって、藤原といいます。若いころは、好きな苗字ではないから、変わってよかったと思っていましたが、新古今集の時代などに、藤原**という天才歌人がたくさん出たというので、短歌をするのだったら、藤原のままのほうが秀歌が詠めたかな??と、思うことがあります。

ページトップへ