九月のひと(江戸)
やっと涼しく(寒く?)なってきた。
今年の暑さはずっと忘れないだろう。
今やっと私の窓のほうに月がまわってきて美しい。
幸田文さんのエッセイに
9月は
女の美しさにとって一年じゅうで、
一番むずかしい月ではないか
とある。
夏の疲労が表面に出てしまうのだそう。
なっとくする。
では、どんな女が9月も美しくいられるか。
それは、送り迎えに情を心掛ける、ということだそうだ。
夫を子を親を友人を、そして好きな人を、
柔らかく迎え、やさしくおくる
幸田文さんのエッセイは1964年のもの。
今のわたしだったら、
<情を深くもって、行ってきますとただいまを言いたい>
ってとこかしら。
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