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我が家から車で五分のところにある、
スーパーの三階駐車場から西方を望むと、
特に冬の日は、素晴らしく美しい山並みを望める。
丹沢山塊である。山の好きな友人がよく
「結構面白い山で、歩いていて飽きないよ」
と言っていた。山は遠方にありて、望むもの、
と思っている私は、買い物のたびにこの山を見ることで、
十分満足である。ちなみに、後方に見える小さな白い頂は、富士山である。

  富士が嶺の裾さへぎりて日面(ひおもて)に丹沢山は際立ちにけり
                      鹿児島寿蔵『潮汐』
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  • 永田和宏 より:

    岡部さん
    丹沢はたしかにおもしろい山です。まだ二十代の頃、一人で丹沢の沢登りをしたことがありました。草鞋を履いて、沢を詰めてゆくもの。いくつかの滝を越え、これはちょっとやばいかなという滝がありました。下から見ると、でも大丈夫そう。何よりこれを登らなければ、上へはいけない。
    途中までは良かったのですが、ちょうど真ん中あたりで足場、手がかりがなくなり、立往生。まさに立往生で、登ることもできず、かといって、降りることはなお危険。しばらくその場に凍り付いていて、これは駄目かもと思ったことでした。
    じっとしてても手がしびれるばかりなので、こうなれば登るほかはないと腹を括って、なんとかそこを突破できました。滝の上まで登ってはじめて、膝が震えだしたのはなかなかのものでした。
    もちろん帰って、河野には内緒でした。淳が産まれてすぐのことだったように思いまうs。

    • 黒田長宏 より:

      山には遠くから感じる美しさを実際に登って命の危険にさらされるという面がある。私は原発反対なのと本の紹介が多いというので朝日新聞を一時期とっていた事がある。永田前主宰が短歌欄を担当されているのを知った。その頃の、まだ最近だが、連載小説は金原ひとみ氏の『クラウドガール』だった。その小説の高校一年生の少女が同級生や大人と平気でフリーセックスしていることが
      疑問なく淡々と書かれてしまっているのを、私は朝日新聞デジタルにクレームした。そうしたら、朝日新聞は私のコメント欄をブロックしてきた。これが自由という噓の言葉を弄ぶ報道機関の正体であった。テレビ朝日は不倫アナウンサーをわかっただけでも最近二人、男性役員も不倫していた。不倫ドラマをゲス不倫全盛の頃に放映した。そして不倫アナウンサー二人を早期復帰させた。
      共産主義新聞なのにホリエモンを重用している。このように、朝日新聞系列は腐りきっているのがわかったので、購読を辞めた。全部が全部腐ってもいないことはあるが、根本のトップ層が腐っている。だから変な事が次々と起きる。塔短歌会も1000人もいれば不倫したり援助交際したり離婚を繰り返したり、枕営業をしたり、変な人も中にはいるのかも知れないが、大元がしっかりしていれば朝日新聞系列よりはましだろうし、夫婦愛や家族愛が語られてきた媒体だと塔短歌会を信じる。失敗した人や間違えている人達には、諭してあげるのが正しいメディアである。日本はおろか世界中が性愛に対して狂った時代の中にいるが、人間として崇高な生き方は言葉が与える事なのである。山に挑むと命を落とす危険があるが、現在の日本は、言葉で命は落とす確率は低い。その分甘いのだ。私自身の人間性は甘いが、言葉くらいは辛く厳しく、乱交やフリーセックスをしている金持ち都会の中堅連中には唾を吐くばきだと思う。山には吐いてはいけない。ゴミなんて捨ててはいけないのはもっともである。平地でも車から平気で捨てている連中だらけである。田んぼにさえである。山の朝日は美しいはずである。人間は?

  • 岡部史 より:

    丹沢は首都圏にあるので、軽装の登山者は多く、その分遭難者も意外に多いのだそうです。ああ、永田さんもそのお一人だったかも!?

  • 真中朋久 より:

    町田・成瀬にお住いの佐藤善二さんの最近出た歌集『游魚』から。
    50年ほど前の丹沢。

    丹沢の水ほとばしる岩陰で飛沫(しぶき)をあびて草鞋むすべり
    ホールドを失ひかけし丹沢沢登りあの若き日の恐怖忘れず

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