スギ花粉
この冬、鳥取市にはほとんど雪がつもりませんでした。
あたたかくて過ごしやすい冬でした。
「あーあ、せっかくスタッドレスに履き替えたのになー」
「ほんと。ぜんぜん降らんかったなー」
などという会話を何度かしました。「スタッドレス」というのは冬の雪道ようのタイヤです。鳥取では11月下旬から12月初旬には車のタイヤをこのスタッドレスタイヤに交換します。
ガソリンスタンドや車屋さんで長い待ち時間の末に交換してもらうこともありますし、自宅でよいしょよいしょと自力で交換することもあります。そういうことから、「せっかく履き替えたのになー」という言葉がでてきちゃうわけです。
この「せっかく履き替えたのに」というのは、なんだか「せっかく履き替えた」のだから「少しくらいは雪が降ってほしかった」ということを言っている感じがしてしまいます。でも、雪かきや渋滞を思えば雪が降り積もらないことはとてもありがたいことなので、どう考えても「雪が降ってほしかった」というはずはありません(一部の人や犬を除いて)。
あれこれ考えてみますと、「せっかく履き替えたのにー」というのは、「少しは降ってよね」という感じではなく、降らないのなら降らないとあらかじめ告げてくれていたらあんなに苦労してタイヤを「履き替えなかったのになー」という感じなのではないかと思うのです。
さて。そんな冬が終わって、もう花粉の季節です。
七月の温度が高いとスギはストレスを受け翌年花粉飛散量が増大する
一本の杉の花粉は渦巻きのごとき天文学的数値 /花山周子『林立』2018 p.59
詞書がリアルすぎておびえています。(洗濯も部屋干し)
永田(息子の方) にコメントする コメントをキャンセル