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京都の白川は岡崎でいったん琵琶湖疏水に入り、琵琶湖疏水からふたたび白川として流れ出す。その白川の三条から南に少し下ったあたり。

白い小さな花が咲いている。

クレソン
 
なんだろう? と思って調べてみると、これはオダンダガラシだ。
  

二種類のオランダガラシ吾がかばふ青きを押しひしぐ黒き野生ども/土屋文明『自流泉』

 
ずいぶん嫌われたものだが、文明が大切にしているものを圧倒しているなら、そんなふうにも言いたくなる。
じっさい、かなりの生命力。

クレソン2
 
以前にも書いたが、「雑草」とは、大切に育てているものの間に侵入してくる草のことを言う。それぞれ名前はあるけれど、草の名前ではなくて、カテゴリーとして「雑草」なのだ。
そういう意味で、これなどは文明にとっては「雑草」と呼ぶほかはないものだが、別の場面では「クレソン」と呼ばれて肉料理のつけあわせになったりする。こんなふうに花が咲いてしまったら、もう食べる段階ではないのだろうけれど、若い芽のうちに摘んだら、ぴりっと辛みを伴う美味なものだったりする。
 

野良ねこは誰れの猫でもありません 群がり咲けるオランダガラシ/村山悠子『卵の番』

 
ネコはそうか。そうかもしれない。(餌付けの責任はどうなる?とも思うが)
 
水辺の草はどうなのだろう。水そのものは、水利権などいろいろあるが、雑草として生えている草はどうか。春になって若菜を摘みに行ってもいいものか。

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