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高安国世の名前は短歌を始める前から知っていた。学生時代にはドイツ文学を専攻していたので、リルケやハイネの翻訳者として高安国世の名前はよく見かけていたのだ。だから「塔」に入会して高安国世が短歌を作っていたことを知った時は、意外なところで出会った気がして驚いた。
「塔」創刊年の復刻版を見ると、表紙の裏にリルケをはじめとしたドイツ文学の翻訳が載っている。例えば1954年4月の創刊号に載っているのはリルケ『時祷詩集』の「修道生活の書」の詩句である。同じ部分が今回の『リルケ詩集』にも収められているので、それぞれの翻訳を読み比べてみるのも面白い。翻訳によって詩の印象は随分と変わる。

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